訪問診療の診療科目

訪問診療というと内科をイメージする人が多いかと思いますが、実はクリニックごとにさまざまな診療科に対応しています。ここでは、訪問診療で受診できる科目や訪問診療の対象者、通院との併用などについて解説します。

訪問診療で受診できる科目

訪問診療では、一般的な内科疾患を中心に、循環器科、神経内科、精神科、整形外科、皮膚科、泌尿器科といった様々な診療科目の診療を受けることができます。

主な診療科目としては以下が挙げられます。

  • 内科: 風邪、発熱、吐き気、嘔吐、食欲不振、咳などの一般的な症状
  • 循環器科: 心不全などの心臓疾患の管理
  • 神経内科: 神経疾患の診療
  • 精神科: 認知症や精神疾患のケア
  • 整形外科: 関節痛や骨折後のリハビリテーション
  • 皮膚科: 褥瘡(じょくそう)の処置など
  • 泌尿器科: カテーテル管理など

診療科目や医師の専門性はクリニックごとに異なり、対応可能な症状もさまざまです。そのため、患者さんの状態などに合わせて、適したクリニックを選択する必要があります。

訪問診療とは

訪問診療とは、通院が困難な患者さんのために、医師が自宅や施設を訪問して行う診療サービスです。診察や治療、薬の処方、生活指導を行います。

医師が患者さんの生活環境で診察を行うため、適切な治療や生活指導を行えることがメリットです。通常は2週間に1回や月1回など、計画的な訪問を行います。一般的な内科のほか、クリニックによっては皮膚科や循環器科、神経内科、精神科などの専門的な症状にも対応しています。

訪問診療では、患者さんの状態や希望に応じて、通院との併用や完全在宅に切り替えるなど、臨機応変で柔軟な対応も可能ですが、「待ち時間が嫌」「通院が嫌」「他の人と会いたくないから自宅で診てほしい」といった理由で訪問診療を受けることはできません。

訪問診療の対象者

訪問診療の主な対象者は、高齢者や障害者、難病患者、退院後など、自宅療養中で通院が困難な人です。たとえば、以下のような人が利用できます。

  • 病気や障害などによって歩行が困難、寝たきりなど病院への通院が困難な方
  • 人工呼吸器や胃ろうなどを装着していて移動が困難な方
  • 終末期療養や退院後の療養を自宅で行いたい方
  • 自宅での看取りを希望されている方
  • 退院直後で通院が困難な方
  • 精神疾患で外出が困難な方

自分で通院できる場合や家族の方が付き添えば通院できる場合は、訪問診療の対象とはなりません。

通院と併用できるケースもある

訪問診療は、基本的には通院が困難な患者さんを対象としていますが、通院と併用できることもあります。

たとえば、定期的な診察は訪問診療で行い、専門的な検査や治療は通院で受けるケースや、自宅でのリハビリと医療機器でのリハビリを併用するケース、体調が良い時は通院し、悪化時は訪問診療を受けるというケースなどがあります。

家族が付き添えば通院できる場合、基本的には訪問診療の対象にはなりませんが、家族の介護負担が大きくなりすぎるため、負担を軽減するために訪問診療を利用するというケースもあります。

このように、通院と訪問診療を柔軟に組み合わせることで、患者さんのニーズに合った最適な医療サービスを提供することができます。

対応する診療科目を確認してクリニックを選びましょう

訪問診療は幅広い症状に対応していますが、クリニックによって対応できる科目が異なります。一般的な内科はどのクリニックも対応していますが、他に必要な科目がある場合には、対応する診療科目を確認した上でクリニックを選ぶようにしましょう。

医師によって専門分野が異なるので、質の高い訪問診療を受けるためには、専門的な知識と経験を持つ医師に診てもらうことも重要です。現在の症状はもちろん、将来的に必要となる可能性がある診療科目も考慮して相談すると良いでしょう。

また、必要に応じて他の専門医・医療機関と連携できる体制があるかどうかも重要なポイントです。クリニックの特徴などをよく確認して選ぶことが重要です。

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